2008年 11月 08日
ブライス65の活用法 |

ブライスは何で横アイ(ラインを結ぶ金具)でないのかという問い合わせがあったので。
その方はFDさんの『K1-65DSR・Type-R』を持っていてすごく釣れるので、ブライス65にも同じように使えるように期待していたみたい。
ごめんなさい。
ブライスは横アイにはしていません。
FDさんが『K1-65DSR・Type-R』をカスタムされたように、ブライス65は僕のコンセプトで作ったものなのです。
それぞれのフィールドや考え方の違いで独自に進化してきたものなのです。
そして僕の結論が、垂直姿勢で縦アイの仕様なのです。
『K1-65DSR・Type-R』に関してはFDさんのブログで詳しく紹介されているので要チェックです。相変わらずマニアックな人です。
http://fdcolors4.exblog.jp/7632761/
実は縦アイにはあるこだわりがあるのです。
ブライスはあらゆる状況に対応できるようにパワーのある引き波を発生するように作ってあります。
これは濁ったエリアや魚が深い場合、そして魚がカバーについている場合などルアーの存在をアピールするために重要です。
使う側にとっても、濁った場所では引き波でルアーの位置がわかるので操作がしやすい、というか引き波がでないとあまりにもノー感じなルアーなので濁った場所では不安で釣り続けるのは難しいかもしれません。
フィールドテストで気づいたのですが、ブライスはトゥイッチでのパニックアクションなどの小技ができますが、ただ巻きに関しては意外と単調な繰り返しになってしまうのです。
それでも十分に釣れるのですが、状況によってただ巻き自体もアレンジしたほうが釣りの幅が広がります。
ここでいうただ巻きのアレンジとはスピードの変化をつけることではなくルアー自体は無防備なただ巻きです。
ルアーのスイム姿勢を調整することで引き波に変化をもたせるのです。
これはロッドポジションやリトリーブスピードで変えられるものではなくルアー自体の調整が必要でした。
何とか一つのルアーで瞬時に調整ができないものかと考えて出した答えがこの縦アイなのです。
よく観察すればわかるのですが、このアイはルアーに対してオーバーサイズのものを採用しました。手持ちの同サイズのミノーと比べてみてください。
キモはラインの結ぶ位置にあります。
通常通りアイの先端にラインを結べば大きな引き波を発生するようにしてあります。

そしてラインをアイの上側に結ぶと控えめな引き波のルアーに変化します。
大きなアイはこの調整範囲を広くするためのものです。
状況によって引き波の具合を使い分けたり、ローテーションすることで釣果UPが可能です。
ラインを結ぶ時、僕はユニノットを使っていますが重要なのはアイにラインを通すときに1回ではなく2周通すことです。
こうすることで使用中に結び目がずれることがありません。
結び目の位置をずらすときはラインをカットしなくても手で位置をずらせばOKです。
直結ではなくスナップ派の人は?
残念ながら瞬時に調整することはできませんが、アイを調整したものを用意しておけばローテーションが可能です。

アイを上下に調整するためには2.2mmの太さの釘のようなもの(僕はリューターの刃物の軸を利用)をアイに通してからペンチで行えばアイをきれいに曲げることができます。

アイを尖らせて支点を集中させるマニアックな調整もありますが、ここから先は各自のお好みでどうぞ。(笑)
by th-tackle
| 2008-11-08 14:36
| 開発