2008年 10月 31日
ハマクル |

Brice65の開発には実はベースとなるルアーがありました。
それがハマクルです。
当時からチューンしたペンシルベイトをただ巻きで使う方法はあったのですが、その当時にはたしてそれが受け入れられるものなのか?
という疑問もあって、ハマクルはジョイントボディーでテールが動くようにしました。
世間の目はジョイント部分に集中してその後はジョイントルアーブームのようになってましたが、ハマクルの本質はただ巻きペンシルなのです。

この静止姿勢を見るとBriceとハマクルは浮力、角度がほとんど一緒です。
リップレスの小さなボディーで最大の引き波を出そうとするとこのタイプになるのです。
ジョイント以外にこの2つのルアーの大きな違いは、まずラインアイの位置にあります。

Briceが先端なのに対し、ハマクルはアゴの方に下がった位置にあります。
ハマクルのアイの位置を下げた理由はリトリーブ時のバランスを確保するためです。こうすることでリトリーブしたときにルアーが横倒れするのを防いでいます。
小型でプラ製のジョイントタイプではこの位置がベストでした。(サイズアップしたDEKAハマクルはもう少し先端寄りにしています)
アイの位置を先端にするほどリトリーブでバランスを崩し、横倒れしやすくなるのです。
Briceが先端アイにこだわったのは理由があります。
一つはリトリーブ中の姿勢をできる限り水平にする為。
もう一つはルアーの口先ではなく、背中の部分で水面を盛り上げて引き波を発生させたかったからです。
ノーアクションのルアーをよりリアルに見せる為の重要な部分です。
バランスに関しては形状や素材によってカバーしています。
他の違いは素材の差です。
Briceで採用した無垢でノンウエイト、低浮力ボディーは水のなじみがよく漂うような動きが出しやすいのです。
また、ただ巻き以外にもロッドアクションでダートさせたりできるのですが、無垢のワンピースボディは大きくキレが良いダートを出すことができます。

ハマクルはベイトタックルでも余裕で投げられるのですが、実は細いラインが使えるスピニングタックルがお勧めです。
細めのラインをこんな風にラインアイの上端に結ぶことでよりナチュラルに泳ぎます。
お試しください!
by th-tackle
| 2008-10-31 19:09
| ルアー