2006年 09月 28日
wiggler |

他のクランク(デッパー、ダイブデッパー、ゼットン)がカバーに当てて使うこと、いわゆるカバークランキングを想定してデザインしたのに対し、ウイグラーはリザーバーのバンクのようなカバーに乏しいエリアで使うことを前提に作りました。
カバーに乏しいエリアを探る場合に重要なのは、魚を寄せるパワーと、魚にじっくり見られても見切られないことです。
ウイグラーのアクションは通常のクランクベイトのようにリップで水をつかんでブルブル首を振るのではなく、ボディー全体で水を受けて動く「スプーン」のようなヒラヒラ系のアクションです。
ちょうど、管釣りで小型スプーンのデットスローリトリーブをしたときのアクションのキレ具合に似ています。
ウイグラーが、ワイドなロール&ウォブルアクションにもかかわらず、デットスローリトリーブでも動きのキレが損なわれないのはその動きの質によるものです。
大きなロールとアクションのキレは明滅効果を高め、より遠くのバスまでアピールします。
ただ、このようなヒラヒラ系のアクション設定にする事で、犠牲になる事があります。
クランクベイトの前傾姿勢が弱まる事です。
通常、前傾姿勢が強い方が、リップがフロントフックをカバーして根掛かりしにくいものです。
ウイグラーの場合、この前傾不足をカバーするためにラバースカートを装着してあります。(目的はそれだけではありませんが)
スカートがリトリーブ時になびき、フロントフックを高い位置に押し上げキープして、カバーからフックポイントを遠ざける役目を果たします。
スカートによってカバー回避能力が飛躍的にあがるということではないのですが、今のところ、プロトのウイグラーは無くしていません。しかし、感覚的にデッパーのような回避能力はなさそうです。
いずれにしても、ボトムやカバーをゴリゴリするよりも、中層のストレートリトリーブやストップ&ゴーの方が本来のアクションを生かした効果的な使い方です。
また細かい事ですが、ウイグラーだけはメインのタングステンウエイトを完全に固定せずに、ややルーズに設定しました。微妙なイレギラーアクションと控えめなコトコトサウンドを発生するようにしてあります。
by th-tackle
| 2006-09-28 23:39
| ルアー