2024年 10月 11日
デッパー2025 |
THタックルの初期、18年ほど前に作ったプラスチック製のシャロークランクにデッパーがあります。
デッパーの名前の由来ともなる特殊リップ(バスディー様の特許)はスクエアビルのアクションパワーとカバー接触時の反発力を持ちながら、スクエアビルが苦手とするフラットボトムではリップ下の三角形の突起がボディーを倒しこみアクションを持続させるシステムです。

新しいデッパー2025はさらにオートマチック度が上がって、水面まで岩が飛び出したような浅いリップラップも泳ぎきるようになっています。激浅のシャロー、ソフトボトム、コンクリートフラットなど投げて巻くだけで自動的にヒラを打ちながら誘い続けてくれる仕様になっています。

6mmのタングステン球を挿入を入れようとするとこんな感じになってしまうので、組み立て前に、ウエイトルームをリューターで広げなければならないという地味な工程がプラスになってしまいます。量産はムリそうですね・・・・

ボディーが横に倒れた際、ボディー内部のウエイトを低重心にすればリターンが早くなりますが、ボディー断面を真円に近づけることでもリターンを早められます。
内部ウエイトが入っていないビッグバドがバランスを保って泳ぎきるのも、ボディー断面が真円で復元力があるからです。
これらのおかげで、日本のフィールドに多いリップラップやゴロタエリア、ソフトボトムからコンクリート水路まで1.2mから浅いところはリトリーブするだけでオートマチックに扱えるクランクベイトになっています。
発売から18年が経過し、今では琵琶湖のLUCKさんからオリカラのオーダーが来る程度で販売休止状態となっているデッパーですが、何度か再販しようという思いはありました。
ただし、以前と同じものではなく、18年経過した現在のフィールドにマッチした物にしなくては意味がありません。
開発で一番悩ましいのが、応用の効かない内部構造。
もうこれ以上いじりようがないセッティングです。涙・・・・・
18年が経過したフィールドは、山が痩せ、大雨が頻発することで土で埋まりつつあります。バスにもプレッシャーがかかっており、クランクベイトをむやみに巻いて土煙を上げるのは良い方法とは言えません。新しいデッパーは土煙を上げにくいよう、ボトムへ接触する圧力を弱めるために前側のウエイトを抜くことにしました。
そして後ろ側の部屋には6mmのタングステン球を挿入????
リップが接触時にヘッド部分が軽くなるので弾かれやすくなりますが、後ろのウエイトを増やすことでリターンを早めるセッティングです。
ウエイトが後ろよりになることでキャストもより快適になりました。


by th-tackle
| 2024-10-11 13:58
| 開発